こんにちわ、医療系マジシャンの高橋真人です。
前回の「患者様のモチベーションを高める言葉のマジック(Part1:言葉のマジックとは)」に続き、Part2では「言葉と脳の関係性」をお伝えします。

 

知っておいて頂きたいこと

まず、前提として知っておいて頂きたいことがあります。

 

  • セラピストがかける言葉によって、人の身体の反応は変わる

 

ということです。どういうことかと言うと、セラピストの声掛け次第で、痛みや痺れ、動作の改善具合が変わるということです。それだけ、患者さんに伝える言葉が大切だということを認識して頂きたいです。

 

 

脳科学的でいう「痛み」

brain

そもそも痛みというのは、言ってしまえば「身体の電気信号で、脳が感じている刺激」です。

脳科学的に言うと、「痛み」という信号には、痛みを覚えることによって、危険物を回避するようにする、怪我をした部分を使わないようにする、といったような役割があります。となると、セラピストが頻繁に遭遇する「慢性的な痛み」は脳科学的には、必要ない信号ということになります。これは脳の神経回路の問題とも言われてます。

 

「治っているはずなのにいつまでも痛む・・・。」

 

これは、運動学、解剖学的な要素ももちろんありますが、心理的な要素も含まれてくる訳です。

 

 

言葉と脳の密接な関係

word

さて、「痛みが脳によって感じられている」となると、脳へどれだけの影響を及ぼせるかが大切になってきます。その影響を及ぼす要素の一つとして、「言葉」があります。

 

  • 暗示や催眠が良い例です。

 

実際に、医療の現場でも、麻酔だと身体がアレルギー反応を起こし、ショック死する可能性がある患者様に外科的手術をする際に、催眠を使ったケースもあるようです。これは催眠により痛覚をなくし、そのまま手術をするというものです。

信じられないですが、言葉はそれくらい脳に深く作用することが可能なのです。これで、声かけがどれだけ重要かをご理解頂けたかと思います。

 

 

ちょっと待った!言葉をかけるその前に

stop

声かけはとても大事です。しかし、セラピストと患者様との間に信頼関係が構築されていないと、どんな言葉も相手には響きません。暗示や催眠も術者との信頼関係で成り立ってます。言ってしまえば、

 

  • 催眠を信じてない人に、催眠は効かないのです。

 

そのため、声掛けによって、相手の身体へ深く作用させるには、前提として「信頼関係」が必要になります。次回は、セラピストの声が相手の芯まで届く、信頼関係の作り方をお伝えようと思います。

 

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