5年後のなりたい自分を描く(Part1:過去の振り返り方)
こんにちは、スウェディシュセラピストの岩見俊哉です。
私は、PTとして病院勤務、有料老人ホームの施設長を経て、現在はスウェディシュボディケアサロンを運営しています。少々、遠回りしてきた感はありますが、未来のなりたい自分の姿を描く事で、これまでに色々な経験をする事ができました。
今回は理学療法士の皆さんが「5年後のなりたい自分に近づくこと」ができるよう、ビジョンマップを用いたビジョンメイキングの方法を全3パートに分けてお伝えしたいと思います。
・Part1:過去の振り返り方
・Part2:ビジョンマップの作り方
・Part3:ビジョンマップの使い方
それでは、Part1の始まりです。この記事は、あなたがPTを目指したエピソードや感情を思い出しながら、読みすすめて頂けると幸いです。
5年後のなりたい自分を描く為には、この職業を目指したきっかけを鮮明にさせる事が、大切なんです。人は時間が経つと、その当時の思いを忘れてしまいがちです。でも、「初心忘れるべからず」です。その当時のあなたの思いが、少なからず、臨床実習や国家試験を乗り越えて、PTとして仕事をしている今の自分を作っているからです。PTを目指すきっかけとなった時のあなたの思いを、鮮明にさせていきましょう。そこが、5年後のなりたい自分を描くためには、まず大切なことです。
“感情”に着目して過去を振り返る
「あなたは、どんなきっかけで、PTになろうとおもったのでしょうか?」
きっと何かしらの、エピソードがあったはずです。
「いいえ、何となく・・・」とおもったあなた、それならば、あなたの人生を振り返ってみて下さい。あなたの人生には、PTを目指したきっかけとなるどんなエピソードがありましたか?それらを振り返る際に、大切な事があります。
「その出来事(エピソード)が起きた時の”感情”を思い出してみて下さい」
その出来事が、起きた時、あなたは、どんな感情を持ちましたか?
・悔しかったですか?
・悲しかったですか?
・それとも嬉しかったでしょうか?
おもい出してみて下さい。
“行動”に着目して過去を振り返る
その出来事(エピソード)を振り返るに当たって、もう一つ大切なことがあります。それは、その出来事が起きた後に、あなたがどのような”行動”を取ったかを思い出すことです。
・悔しくて、見返そうと想った。
・嬉しくて、沢山の人にこの出来事を話した。
是非、この二つの”感情“と”行動“をしっかりと思い出してみて下さい。
誰しもが、PTを目指すきっかけとなったエピソードや、その時に抱いた感情や行動があったはずです。もし、どうしても思い浮かばない方は、「人生で一番辛かった事や嬉しかった事」を思い出してみて下さい。その事がPTを目指したきっかけと繋がっている方も多いんです。
例えば、こんな方がいらっしゃいました。
“高校ではバスケットボール部に所属し、高校最後の大会に向けて、一生懸命練習をしてきた。しかし大会の直前に怪我をしてしまった。痛みをこらえて大会に出場したが、痛みが辛く、全くおもったようにプレイできなかった。自分のミスがきっかけで、試合に負けてしまった。試合の後、皆が泣いている姿をみて、とてつもなく悔しかった。自分と同じような人を作りたくない。適切なトレーニングやコンディショニングをして、きちんと大会に出場できるようなサポートをしたいとおもった。”
是非、あなたの人生を振り返って、世界でたった一つのあなたのエピソードを思い出してみて下さい。
その時のあなたの感情やその後の行動が、あなたのこれからの5年後に向けての大きな原動力になるはずです。
まずは、そこから始めていきましょう!