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和田先生メイン

ASSISTの代表として関西を中心に活躍する和田PT。「リハビリ維新」のスローガンを掲げ、近年にわかに注目されつつある自費リハビリ(介護・医療保険を利用しないリハビリ)の提供と、若手セラピストのための勉強会を運営する、和田PTにインタビューしてみました。  


リガクリョーホーシ・・・?

―― それではまず、和田先生が理学療法士になろうと思ったきっかけを教えていただけますか?

和田:小学校から高校までサッカー部に所属していたんで、何かサッカーに係ることができる仕事がしたいなぁー・・・と考え、はじめはトレーナーとか、そういう類の仕事を考えていました。そんな風に漠然と将来のことを考えていると、母親から「理学療法士はどう?」と言われ、「リガクリョーホーシ・・・?」という感じでしたが、言われるままに養成校に入学しました。当時(高校生時代)は、理学療法士が何なのかも、よく理解していなかったんです・・・(笑)

 

―― そーなんですね!(あんまり、考えてなかったんだ・・・)入学してから、理学療法士になることに迷いはなかったんですか?

和田:最初の1年目の実習(病院)で、臨床の現場を体験し、「理学療法って面白いな!」って素直に感じたんです。 それからは「サッカーに係りたい」とか「トレーナーになりたい」とか、そういうことは考えなくなりました。理学療法が面白かったので、それに打ち込んだって感じです。

 

―― なるほど、ちなみに実習先はどんな病院だったんですか?

和田:維持期・慢性期・終末期の患者様にリハビリを提供する一般的な病院です。スポーツとか、そういう分野の病院だったわけではありません。  

 

 

教科書片手の新米時代

―― キャリアの第一歩目、就職先はどのように選ばれたんですか?

和田:1年目の実習先(病院)に新卒として入職しました。3年目の前期実習もそちらでお世話になっていたこともあり、実習直後にお誘いを受けたんです。養成校の成績は下から数えた方が早かったのに、就職は同期で1番に決まったんです(笑)。特に他の病院の施設見学等にも参加せず、その病院に決めました。

 

―― 1社のみ・・・決断力ありますね!(私なら何社か見てから、決めますけどね・・・)。さて、理学療法士になってからは、どうやって、技術や知識を習得されたのですか?

和田:”教科書”をひたすら読み返していました。

 

―― っえ、”教科書”ですか!?(Assistで勉強会を運営してるのに、勉強会には行ってなかったんだ・・・)

和田:勉強会に行くほどの知識も技術も、そして度胸もなかったんです。だから、とにかく教科書を使ったんです。臨床でわからないことがあれば、教科書を読み返し、自分なりに治療の方針を立てて、定期的に病院にきてくれる恩師に、数日分をまとめてドカンっ!(笑)と教えを請いました。それを3年くらい繰り返していると、基礎が身についてきた実感が持てるようになりました。  

 

 

独立への想い

―― 教科書は意外でしたね!(見た目は威圧感あるのに、案外、基本に忠実なんだ・・・) では、そろそろ独立のきっかけについて聞かせてください。いつ頃から独立を考えていたんですか

和田:裕福な家庭で育ったわけではなかったので、学生時代から起業して、裕福になりたいとは考えていました。実際に行動に移したのは、就職して3年目を迎えようとする頃です。3年目くらいになると、一般の理学療法士の収入の上限もみえてきましたし、知識と技術を高めても、収入に反映され辛い業界構造になっていることにも気付きました。そこで努力して積み上げてきたものを独立という形で結果に変えようって決めたんです。

理学療法士 和田

 

―― なるほど、独立することへの周囲の反応はどうでしたか?

和田:理学療法士が独立して、成功しているケースは稀ですので、周囲から批判的な意見も多々頂戴しました。それでも、色々な経営者の書籍を読んだり、実際にお話を聞きにいったりと着々と準備を進めていると、自然に応援してくれる方々が現れてきました。特に、応援してくれた後輩たちの存在は、独立への大きな後押しになりました。  

 

 

Assist始動!!!

―― Assistとしての活動は、いつ頃から始められたんですか?

和田:具体的に動き出したのは、就職してから3年目になる頃です。病院に勤務しながら、空いた時間に企業向けの産業リハ(企業の福利厚生の一環に理学療法士のサービスを取り入れるもの)やデイサービス向けの自費リハビリの営業活動を行いました。

でも、最初は思うような成果が得られず、お断りを受けることが殆どでした。そこからは、ひたすら地道な営業活動を続け、口コミや紹介を受けていくことで、ある程度の利用者様を獲得できました。あれから約2年半、試行錯誤を繰り返し、Assistでは利用者様に質の高い自費リハビリを提供することを続けています。 ]

 

―― 勉強会は、いつ頃から始められたんですか?

和田:自費リハビリが軌道に乗り出した1年くらい後(2013年10月頃)です。

当時、病院の後輩と接している中で、患者様を治すための知識や技術が十分でなく、勉強する機会も不足している若手が一定数いることに気付きました。 私自身、病院の後輩には個人的に勉強会を開催し、指導に当たっていましたんで、若手向けの勉強会の必要性は痛感していました。そこで、後輩以外の多くの若手に対しても勉強会を開催することに決めたんです。Assistの勉強会、本格始動です。  

 

 

とことん基礎を突き詰めた勉強会

―― 世間では数多くの勉強会がありますが、Assistの勉強会の特徴を教えて下さい。

和田:Assistの勉強会は若手のセラピストを対象にしており、とことん基礎を学び直し、臨床に活かすことを目的としています。

勉強会をスタートした当時、新人を対象とした「基礎」の勉強会は殆どありませんでした。また「基礎」を売りにする勉強会はあっても、それらは講義を行う熟練の講師が「基礎」として捉えているにすぎない内容でした。

例えば、「基礎」なのに、内臓治療の話や、頭蓋骨の動かし方の話が出てくるわけです。どう考えても「基礎」じゃないですよね(笑)。私には、既存のプログラムに「若手向け」だとか「基礎」といった売り文句を後付けしただけに思えたんです。 だから、Assistは、若手にとって本当に必要とされている「基礎」を習得できる勉強会に、とことんこだわっています。

 

―― セラピストの人口が年々増え続けている今、「基礎」を学び直す勉強会は、必要だと思います。Assistの勉強会には、具体的にどのような工夫があるのですか?

和田:講師目線の「基礎」ではなく、若手にとっての「基礎」となるように2つの工夫があります。

まず1つ目は教材です。 Assistの勉強会の教材は、学生時代の教科書をベースにしています。 現に私も、とことん教科書を見直して知識と技術を高めてきました。 教科書をベースにした学習によって、臨床の現場でのパフォーマンスを高めることができると考えています。

2つ目は講師です。 Assistの講師は、全員が臨床家、且つ中堅のセラピストです。 受講者が若手のセラピストなので、中堅のセラピストが若手の気持ちを一番汲み取ることができると思います。 研究職や教授が講師だと、若手セラピストとの距離が遠すぎるんですよ。  

 

 

リハビリ維新 目指すは全国展開

―― 今後の和田先生の抱負とAssistの展望を教えて下さい。

和田:まずAssistは私を含め、数人のセラピストが本業(病院勤務等)と並行して運営してきた組織です。 でも、これからは、私は今年の8月末で病院を退職し、Assistの活動に専念します。

Assistの代表として私がやらないといけないことは、私を応援してくれるスタッフがAssistを通じて少しでも豊かに、そしてセラピストとしての可能性や達成感を感じることができる事業を成功させることです。

 

―― 具体的な事業の目標等はあるのですか?

和田:自費リハビリ、勉強会のどちらも全国展開を目指しています。

ですので、今いるスタッフはもちろんのこと、これからAssistを共に担っていく沢山の仲間が必要です。できることならば、全国展開の目標に向けて、Assistのコンセプトである「リハビリ維新」に共感頂けるような、野心をもった若手と一緒にAssistを盛り上げていきたいです。将来的に自費リハビリや勉強会が成功すれば、その実績と経験を持って、大きな夢を持った若手セラピストの独立を支援するような事業にも着手したいと考えています。  

 

 

理学療法士ほど感謝される、素晴らしい仕事はない

―― 和田先生は、多くのセラピストが羨むくらい精力的に活動されていると思います、一方で3年経たずして離職するセラピストもいます。そういった方々に対してメッセージをいただけますか?

和田:人それぞれで環境も異なりますし、辞める理由も様々でしょうが、私は思うんです。

数ある職業でも、理学療法士ほど人から感謝して頂ける仕事は少ないんじゃないかって! そういった意味で、こんなにすばらしい職業は、なかなかないと思います。だから、辞める前にもう一度、真剣に仕事に取り組んで欲しいです。 離職する(考える)前に、とことん努力し、知識と技術を身に付け、自分が満足のいく治療を行えば、自然と仕事は楽しくなるはずです。

 

―― では、Assistを始めたからこそ味わえたことはありますか。

和田:たくさんあります! 30歳前後にもなって、「よっしゃー!」と雄叫びを上げて、ガッツポーズをするようなことって、なかなかありませんよね!? 病院勤めの時にはなかなかそのような機会はありませんでしたが、Assistを始めてからは、それの連続です。

自分たちが産み落とす時の達成感は何にも代えがたいです。

かつ、それが仲間と生み出した成果であれば、なおさらです。

周りのスタッフがいるからこそ、起業家は強くなれると思います。

そして情緒不安定になるくらい苦しい、楽しい、人のことを愛せるようになりました。

人に対しての感情がすごく豊かになる。 仲間と何かを共有するという体験が今までになかったという感情であり、それが楽しみですね。


理学療法士の和田

和田 峻介 Assist 代表
2008年 関西医科専門学校(AST) 卒業
2008年 病院(維持期・慢性期・終末期)のリハビリテーション科 入職
2012年 Assistの設立 2015年 病院を退職し、現在Assistとして活躍中

 

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Assistは、「リハビリ維新」をテーマに、自費リハビリと勉強会の運営を行う団体。自費リハビリ事業では、サービスの品質の高さを武器に、依頼が急増中。勉強会事業では、若手セラピストが「基礎」を徹底的に学び直すことができるプログラムを提供しており、多くのセラピストの知識・技術の向上に貢献している。

  • Assist:http://www.assist-oosaka.com

編集後記(インタビューアー野坂)

「何となく生きている、でも内には何かを秘めている。でも行動が伴わない、最低限の行動もできない、他人のことを冷めてみている。」和田先生は、現代、そんな若者(30歳以下)が多いとように感じるとおっしゃっていました。同意です。それは、悪いことではないけど、人生は一度!アツく生きる、誰よりも輝いている自分になる、その一つの手段が勉強会への参加だったり、就職、転職だと思います。若手理学療法士には、是非Assistで学んで貰いたいです。