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こんにちは!
理学療法士の喜多一馬です。

症例検討会は、療法士がより良い臨床を行うために有用なツールです。
症例検討会を有意義にするには、発表者は考えを聴衆に的確に伝え、理解して貰う必要があります。

そこで今回は、聴衆の理解を深めるためのプレゼンテーション術をご紹介します。
是非、この記事を読んで、症例検討会のプレゼンテーションに臨んで下さい。


その1:声をコントロールする

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「そんな当たり前のことは分かってるよ・・・」と言われそうですが、これが一番大切です。

療法士の多くは、症例検討会に対して、ネガティブなイメージを持っているようですが、
そのようなイメージ下では、自然と声が小さくなってしまいます。
声が小さいと、聴衆に「自信がない」と受け取られてしまいますので、伝わるものも、伝わらなくなってしまいます。

まず、大きな声を出しましょう
音量の目安は、発表者から一番遠くに位置する人が聞き取れる程度です。
プレゼンテーションをはじめる前に、一番遠くの人が聞こえているかを、確認するようにして下さい。

次に、抑揚を付けましょう
メリハリがないプレゼンテーションでは、聴衆は眠くなってしまいます。
大事な部分は大きな声で迫力を出し、それ以外の部分ではあえて小さな声で話す。そんな戦略を立ててみて下さい。

 

 

その2:討論したいポイントを決める

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症例検討会の時間は限られています。
その中で、患者様の情報を紹介し、聴衆からアドバイスを貰うには、討論したいポイントを予め決めておくことが効果的です。

「今回は歩行能力について、検討したいと思います」
「今回はより高い治療効果を得られる介入について、アドバイスを頂きたいです」

このように、プレゼンテーションの冒頭で、聴衆に着目してもらいたい点を伝えましょう

発表用の資料には、検討に必要性の高いデータを中心に記載すれば、よりアドバイスを貰い易くなるはずです。
但し、全体像を伝えることも必要ですので、情報を削除し過すぎないように注意して下さいね。

 

 

その3:アガらないように自身をコントロールする

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聴衆を目の前にプレゼンテーションをする、それだけでアガってしまう発表者は多いかと思います。
ましてや症例検討会・・・新人療法士であれば、ガチガチになってしまいますよね。

アガり防止には場数を踏むことが最も有効な手段ですが、
場数に関係なく、アガらないようにするための方法はあります。

まずは、事前のリハーサルです。
親しい同僚に対してリハーサルを行い、客観的な意見を貰いましょう。
リハーサルを2~3回行うだけでも、気持ちはかなり楽になります。

次に、プレゼンテーションが成功した時のイメージをもっておくことです。
聴衆の前で堂々と発表し、質問にも的確に答えている姿を明確にイメージして下さい。
成功した時の風景、聴衆の表情もイメージすれば、より高い効果は高まります。

最後に、発表直前に体を動かしましょう
アガっている状態、その多くの場合で、体には緊張が伴っています。
口を大きく開いたり、手足を大きく動かして、体のこわばりを取っておいて下さい。

 

 

その4:質疑応答をポジティブに捉える

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ネガティブな質問に「自分は駄目なんだ・・・」と気分が落ち込んでしまうと、意見を上手く伝えることが出来なくなります。
そうならないためには、準備が必要ですね。

質疑応答においても基本姿勢は、大きな声で話すことです。
小さな声で自信がなさそうだと、次々とネガティブな質問が飛んできます。(笑)
答えられない質問であれば「その点に関しては考察していません、今後検討します」と、元気に答えば良いのです。

否定的な質問を肯定的な質問に変換することも有効です。

「その筋トレの回数では、やっても意味ないんじゃないの?」という否定的な質問は、
「筋トレの頻度と、筋力増強効果との関連についての質問ですね」と言い換えましょう。

自分自身も否定されている気持ちにならず、冷静に答えることが出来るようになるはずです。

時には質問者にアドバイスを求めることも必要です。
そもそも、症例検討会は、患者様により効果的な介入を行うために、全員で検討する会です。
つまり、聴衆の役割は、発表者が分からないことを、共に考えることでもある、ということです。
答えられない・分からないことがあれば、
「その点は検討していませんでした、もし先生が担当なら、どのように介入されますか?」と聞いてみて下さい。
「分からない」と意思表明することで、聴衆は必要なアドバイスをくれるはずです。


いかがでしたか?

聴衆の理解を深めるプレゼンテーション術を用いれば、症例検討会を有意義な時間にできるはずです。
皆さんの職場でも、是非実践して下さい!  

 

 

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